サステナビリティ > 親子で学ぼう!サステナビリティ講座 第22回
4月に入って、すっかり春です。太郎くん家では、今年はいつもよりずいぶん早めに、暖房器具をしまうことにしました。
今年の冬はあたたかかったから、コタツの出番は少なかったわね。
毎年、どんどんあたたかくなっていけばいいね。
あら、そんなことになったら大変よ。地球温暖化(ちきゅう おんだんか)って聞いたことない?今、地球全体の温度が上がってきていて、南極の氷がとけたり、お天気や気候が変わってしまうかもって、世界中の人々が心配しているのよ。
でも、あったかくなったら寒い国の人はきっと喜ぶよ?暖房もへるから省エネにもなるじゃん。
いいこともあるかもしれないけど、地球全体で考えるとやっぱり温暖化が進めば、困ったことがたくさん起こるんだよ。例えば、
南極の氷が溶けると海の水位(すいい=海面の高さ)が上がるよね。すると、今、海面ギリギリにある町や島が海に沈んでしまうかもしれない。マラリアのように今は暑い地域でしか流行らない病気が、広い地域に広がってしまう可能性もある。それから、地域によっては気候が大きく変わって、大雨が増えたり、逆に雨が降らなくなって砂漠(さばく)のようになったり、今までどおりの暮らしができなくなってしまうかもしれないんだよ。
他の動物や植物たちだって、今住んでいる場所では生きていけなくなったり、逆にある生物だけ異常に増えてしまうなど、生態系(せいたいけい)を変えてしまうかもしれないんだ。
(*生態系について、くわしくは「
第11回生き物が暮らす環境を守ろう
」を見てね。)
そっかー。気温があがるだけで、たいへんなんだね。でも、どうして地球の温度があがってきちゃったの?
二酸化炭素(CO
2
)が増えたことが影響しているんでしょ。
二酸化炭素って、ぼくたちの呼吸でできるんだよね。吸う息で酸素を取り入れて、はく息で二酸化炭素を出すんだよね。
その通り。他にも、炭酸の飲み物の中に入っていたり、二酸化炭素を固体にしたものがドライアイスだよ。空気中の二酸化炭素の多くは、ものが燃えることで発生したものなんだ。
二酸化炭素(CO
2
)は、空気中に約0.04%含まれています。二酸化炭素自体は、人の身体にはほとんど害はありません。炭素(C)を含んでいるもの、例えば紙、木、石油・石炭・ガスなどの燃料を燃やすと、炭素と酸素が結びついて二酸化炭素が発生します。
ものが燃えるときに二酸化炭素ができるのかぁ。じゃあ、燃えるときの熱で気温が上がるの?
ちょっと違うんだよ。 地球は太陽の光をうけてあたためられているのは知っているよね?昼はあたたかく、夜すずしくなるのは、昼間は地面や空気が太陽にあたためられ、夜になるとその熱が宇宙にまた戻っていくからなんだ。ところが、空気中の二酸化炭素は熱が宇宙に戻るのをじゃまする性質を持っている。だから、二酸化炭素が増えすぎると、どんどん地球から熱が逃げにくくなってしまうんだ。まるで温室のように地球をあたためてしまうから、二酸化炭素のような性質を持つ気体を「温室効果ガス」と呼ぶんだよ。
たいへん!地球が温室になっちゃうんだ。
温室効果ガスって、二酸化炭素だけなんですか?
例えば、天然ガスや牛のゲップなどにふくまれているメタン(CH
4
)や、水蒸気(H
2
O)にだって温室効果があるよ。ただ、
温暖化に一番大きな影響をあたえているのは二酸化炭素
であることと、二酸化炭素以外のガスは簡単に減らせないことから、二酸化炭素を減らすことを中心に取り組まれているんだ。二酸化炭素は、産業革命(さんぎょうかくめい=小さな手づくり的な作業場にかわって大きな工場が増え、ものが大量につくられるようになったこと)が始まってから、急速に増えてしまったんだよ。
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