1. シチズンシップ・リポート 2017
  2. ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と活用)

ダイバーシティ&インクルージョン
(多様性の受容と活用)

性別、国籍、年齢や、経験、価値観などの目に見えない違いも含め、人間は一人ひとり異なります。P&Gは社員が持つ多様性を、貴重な財産と考え、個々の違いを互いに認めて活かしあう「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と活用)」を、1990年代前半から推進してきました。
多様な才能とアイデアが集まることで、思いもよらないイノベーションが生まれます。多様なお客様のニーズを深く理解でき、よりよい製品とサービスを提供することができます。社員一人ひとりが持てる力を最大限に発揮し、ビジネスにメリットをもたらす重要な経営戦略の一つとして、ダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。

P&Gが目指すダイバーシティ&インクルージョンの形

多様な人材が組織の中にいる状態(ダイバーシティ)だけでは、十分なメリットは得られません。一人ひとりの違いをお互いが受け入れ、積極的に活かし合うこと(インクルージョン)で初めてメリットが得られます。

お客様、企業、社員にもたらすメリット

P&Gにとって、ダイバーシティ&インクルージョンの推進は、重要な経営戦略の一つです。お客様にも、私たち企業にも、社員にも大きなメリットがあると考えているからです。

メリット例
  • 多様なアイデアが集まることで、より多くのイノベーションが生まれ、今までにない製品やサービスを提供することができる。
  • お客様自体が多様性にとんでいるため、社内に多様性を持つことでニーズを深く理解できる。
  • 社員一人ひとりが充実感をもって働くことで、持てる能力を最大限に発揮でき、生産性が向上する。
  • より広い母集団から、優秀な人材を確保することができる。
  • グローバルに活躍する人材を育てるための土壌となる。

3つの推進の柱

P&Gでは、「企業文化」「制度」「スキル」の三本柱が整い、その相乗効果がうまれることによって、多様な個々人の「能力」と「成果」の両方が最大化されると考えています。

国内での主な取り組み事例

ダイバーシティ&インクルージョン ウィーク

毎年3月、全社員を対象に、セミナー、社外スピーカーによる講演、トレーニングなどを通じて、改めてダイバーシティ&インクルージョンのビジネスにとっての重要性を学ぶ機会を提供し、自ら行動することを促しています。一人ひとりの最高のパフォーマンスを互いに引き出しあう企業文化の醸成を目指しています。

柔軟な働き方をサポートする制度

在宅勤務、フレックス・ワーク・アワーなど、社員が自分の仕事スタイルや、家庭環境も含めて、自分に合った働き方を柔軟に選べるように制度を拡充してきました。2012年には「フレックス@ワーク」という考え方を導入し、これらの制度を、自身の生産性を向上し、最大の成果を出すためのものであると位置づけ、計画的・積極的に活用することを推奨しています。

制度例
ロケーション・フリー・デー:
特別な事由なく月に最大5日、会社や自宅以外の場所でも勤務できる、いわば"在宅勤務の進化形" (育児や介護など特別な事由がある場合は最大10日まで取得可能)
コンバインド・ワーク:
会社と自宅での勤務時間を合計して、フルタイム勤務ができる"時短勤務と在宅勤務の進化形"。育児・介護などの事由がある場合、最大週5日取得が可能。

スキル研修

社員が日頃から職場でダイバーシティ&インクルージョンを実践するためには、その方法(スキル)を身につけることが重要です。新入社員を対象としたダイバーシティ&インクルージョンの重要性を学ぶ研修、管理職を対象とした部下をインクルージョンするための研修、経営陣を対象にしたインクルーシブな組織と文化醸成のための研修など、それぞれの立場で必要なスキルを身につける研修を行っています。

国内のダイバーシティ&インクルージョン推進体制

P&Gダイバーシティ&インクルージョン啓発プロジェクト

25年をかけて培ってきたダイバーシティ&インクルージョンに関する知見を、広く社外でも役立てていただこうと、2016年3月に社外啓発組織「ダイバーシティ&インクルージョン啓発プロジェクト」を立ち上げました。セミナーやアンケート調査などを通じて、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する意義を発信するとともに、社内研修をベースに開発した独自の管理職向けのインクルージョンスキル研修の無償提供などを行っています。2017年12月末までに、約300組織(企業、行政、大学など)に研修やノウハウを提供しました。

台所用洗剤「ジョイ」
夫婦の家事分担ムービー「ふたりでわけあうもの」が話題に

2017年、台所用洗剤「ジョイ」は、11月22日の"いい夫婦の日"にあわせて、「家事分担をJOBからJOYへ」をテーマにしたメッセージ動画"ふたりでわけあうもの"を公開しました。
ジョイが行ったインタビューから、家事や仕事、育児に忙しく、切羽詰まっている妻が思わず発する「もう少し夫にも家事やってほしいなあ」という声や想いと、その本音には、夫からのちょっとした手助けや気遣いを求める気持ちがあることが分かりました。一方、夫は、その言葉を受けて、責められていると感じることも多く、実は家事分担は夫婦の気持ちの問題であることが分かりました。
そこで「家事分担をJOBからJOYへ」というプロジェクトメッセージのもと、家事の分け合いだけではなく、夫婦の気持ちまで分け合う家事分担を提案しています。動画のストーリーは、いろんなものをわけあってきた二人が、恋人から夫婦になり、子供が生まれ、抱えるものがふえてきて、わけあっていたはずが、わかりあえなくなって…。最後にお互いの気持ちに気付き、"わけあいたいのは、わかりあいたいから"と、家事の分担はもちろん、気持ちも分け合おうというメッセージで終わります。公開約3週間で340万回の再生があり、多くの共感をいただきました。

「家事分担をJOBからJOYへプロジェクト」 特設サイトはこちら

ダイバーシティ&インクルージョンに関する最近の主な受賞

  • 内閣府「平成27年度 子供と家族・若者応援団表彰」 子育て・家族支援部門 内閣府特命担当大臣表彰
  • 厚生労働省「イクボスアワード2016」 グランプリ
  • 日本の人事部「HRアワード2016」 (後援:厚生労働省)企業人事部門 特別賞
  • Forbes JAPAN 「JAPAN WOMEN AWARD 2016」 企業部門「活躍推進部門」グランプリ、個人部門「革新をもたらすリーダー賞」を含む3 部門で受賞
  • Forbes JAPAN 「JAPAN WOMEN AWARD 2017」 人材開発賞 準グランプリ
  • 東京都「平成28年度 東京都女性活躍推進大賞」 産業分野 大賞
  • 兵庫県「平成28年度 ひょうご子育て応援賞」
  • 兵庫県「平成29年度 ひょうご女性の活躍企業表彰」

海外での主な取り組み事例

CEO Action for Diversity and Inclusionに参加
270社以上のCEOが、職場におけるD&I推進にコミット

2017年6月、米国企業を中心に各社のCEO(最高経営責任者)が職場におけるダイバーシティ&インクルージョン推進をコミットする「CEO Action for Diversity and Inclusion」に、P&Gも参加しました。同会議には、現在270社以上のCEOが参加しており、「安心して対話ができる職場環境の実現」「誰もが無意識に持っている偏見への理解」「ベストプラクティスの共有」の3つの活動について、各社で推進することを宣言しています。