- イノベーション
- イノベーションの歴史

1837年、ろうそく製造業のウィリアム・プロクターと、石鹸製造業のジェームズ・ギャンブルが、共同で事業を興したところから、P&Gのイノベーションの歴史ははじまりました。共通の原料である油脂に関して、双方が持つ技術と知識を組み合わせ、新しい製品を増やしていきました。石鹸の基盤となる界面化学、紙おむつなどの基礎となる高分子化学、香りを研究する香粧品科学など、新たな研究分野が新製品を生み、そしてその新製品に関連する次の科学分野へと、さまざまに結合しながら、イノベーションの基盤は大きく広がっていきました。
テクノロジー以外にもP&Gのイノベーションは、マーケティング、消費者リサーチ、人材開発、環境・社会貢献活動など、幅広い分野にわたります。その事例を紹介します。

- 石鹸「アイボリー」の印刷広告を、新聞・雑誌などで継続的に展開。アイボリーの“純度の高さ“を消費者に直接訴えかける、当社初のマスマーケティングとなりました。この試みは、他企業の製品マーケティング手法にも大きな影響を与えました。

- キング・C・ジレットが、それまでのI字型カミソリに比べ、安全、便利、安価な“安全カミソリ”を開発。薄い刃を交換することで、本体を繰り返し使え、研ぐ必要がないこの革新的なカミソリは、世のシェービングを大きく変えました。ジレットは2005年にP&Gグループとなりました。

- 創業者の息子であるジェームズ・N・ギャンブルは、初めての組織的なチャリティキャンペーン創設を支援しました。このチャリティ団体は、現在では米国屈指の募金活動団体であるThe United Wayとなりました。

- P&Gは、計画的にデータに基づく消費者市場リサーチをはじめた先駆的企業です。この先見的なアプローチによって、消費者理解が大きく前進し、毎日の暮らしをよりよいものにする製品をつくるために重要な消費者ニーズが把握できるようになりました。

- P&Gは、お客様相談室を設立し、本格的にお客様対応をはじめた最初の企業の一つです。1973年には無料通話番号も取り入れ(日本では1986年)、お客様にご連絡いただきやすい体制を整えました。

- 洗濯革命と言われた合成洗剤「タイド」が登場。画期的な洗浄力で発売時より高い人気を博し、1949年には米国のトップブランド洗剤となりました。

- 米国インディアナ大学と協働で、フッ素により虫歯の予防効果のある歯磨き剤「クレスト」を開発しました。

- 布おむつに対するお客様の長年のニーズ―もれにくい、面倒ではない、ぬれたときにかぶれにくい―に応え、比較的安価の紙おむつ「パンパース」を開発しました。今日では世界各地の赤ちゃんに、快適でさらさらな使い心地のパンパースを使っていただいています。

- 米国政府から、米国技術栄誉賞を受賞しました。これは先進的な技術を創造、開発、実用化し、世界に何億人もいるお客様の暮らしをよりよいものにする製品を提供してきた実績が認められたものです。

- 社内・社外の技術や知的財産を互いに結び付けあうことで新しい価値を生むオープン・イノベーション「コネクト・アンド・デベロップ」を本格展開。

- ラテンアメリカの低所得者層の女性に向けて、生理用品「ナチュレラ」を開発しました。深いお客様理解をもとに、要望が高かったカモミールのさわやかさを取り入れました。生理用品にこれまで使われたことのないユニークな材料です。

- 米国疾病対策センターと共同で簡易浄水剤「PUR」を開発し、安全な飲み水が恒常的に手に入らない地域に実費で提供するフィランソロピー活動「子ども達への安全な飲み水プログラム」を立ち上げました。

- 水を高温に温めずに洗濯できる洗剤「タイド・コールド ウォーター」「アリエール・クール クリーン」を発売。欧米では一般的に洗濯には水を高温に温めて使用することが多く、これらの製品により冷水での洗濯が普及することでCO2削減が見込まれます。