2015年4月

science & technology

スキンケアブランド「SK-Ⅱ」 肌本来の傾向を分析することで、より効果的なスキンケアを提案

SK-Ⅱ 製品について詳しくはブランドサイトへ

今年35周年を迎えた高級スキンケアブランド「SK-Ⅱ」。社外の研究機関や専門家とも協力しながら、最先端のスキンサイエンスに取り組み続けています。中でも最近注目されている研究の一つが遺伝子(DNA)研究です。

肌の状態は、同じ年齢の女性でも人それぞれ。生まれつき肌が持つ傾向やトラブルの起こりやすさといった遺伝的要素と、毎日のお手入れや生活習慣などの後天的要素があいまって肌状態に影響を与えるためです。肌においては、生まれつきの遺伝的要素は20-30%で、残りの70-80%は環境・ライフスタイルやお手入れ次第と言われています。つまり、肌状態は、日々のスキンケアで変えていくことができるのです。

そこで、生まれつきの肌傾向を知ることで、より効果的なスキンケアに生かせないかとSK-Ⅱは考えました。SK-Ⅱが目指す“クリアな素肌”には、キメ、ハリ、シワ、シミ、ツヤの5つの要素が整っていることが必要です。では、この5つの要素に影響を与える肌関連遺伝子はどれなのか?SK-Ⅱは、日本の遺伝子検査のパイオニアであるジェネシスヘルスケア社と協力して、5つの美肌要素に関係する肌関連遺伝子3つを特定しました。

クリアな素肌の5つの要素―キメ、ハリ、シワ、シミ、ツヤ―に影響する3つの肌関連遺伝子を特定

ヒトの遺伝子を構成する塩基の並び方はほぼ共通ですが、各人でわずかに差異があります。この差異を遺伝子多型といいます。その中でも一つの塩基が異なっているものをSNP(スニップ/一塩基多型)といい、見た目などの個人差に影響していると考えられています。

SK-Ⅱは、解析データベース内に収録された70万個のSNPから、まず皮膚に関する遺伝子を絞り込みました。そこから肌の見た目に関連する遺伝子を選別し、最後に5つの美肌要素に関係の深い3つの肌関連遺伝子―GPX1、MMP1、SOD2に着目したのです。

肌関連遺伝子 関連内容 影響を与える
肌の生まれもった傾向
関連する肌トラブル
GPX1 肌トーン シミの原因物質を効率よく除去できるか シミ生成やくすみができやすい
MMP1 コラーゲン分解 コラーゲン分解酵素の活性化により、分解の進みやすさ シワの増加やキメの乱れ、ハリの低下などのトラブルにつながる
SOD2 抗酸化力 活性酸素の一種「スーパーオキシド」などを効率よく除去できるか 肌全体の状態に影響し、ハリ感などが失われ、肌老化が加速しやすい

さらにこの3つの遺伝子が、5つの要素それぞれにどれぐらいの大きさで関与しているかを研究し、下記のグラフのように特定することにも成功しました。

3つの肌関連遺伝子とクリアな肌の5つの要素への影響

研究成果を実用化―次世代スキンカウンセリング プログラム「本来」の肌傾向×「今」の状態で、肌の未来を予測

長年にわたって女性一人ひとりに合わせたカウンセリングを展開してきたSK-Ⅱは、この遺伝子研究の成果を実用化し、「SK-Ⅱ スキン コンシェルジュ カウンセリング」を開発しました。

頬の内側を綿棒で軽くこすって粘膜(=DNAサンプル)を採取し、専門機関で分析、“肌DNAスコア”として数値化します。それと並行して、肌の現状を、SK-Ⅱ独自開発の肌分析マシン「マジックリング」で計測します。①生まれ持った「肌本来」の傾向と②「今」の肌状態のデータを重ね合わせることで、未来に起こりうる肌トラブルを認識した上で、より総合的なカウンセリングとアドバイスが可能となりました。

昨年11月から、百貨店を中心に全国25か所のSK-Ⅱカウンターで展開しており、“今の肌状態だけではなく、自分の生まれ持った肌の特徴を知ることができ、普段のお肌のお手入れを見直すきっかけとなった”という、うれしいお声をたくさんいただいています。

<分析例>

肌傾向・現在の状態がよいほど、線は外側に張り出します。

青線:
生まれつきの肌傾向 
白点線:
現在の肌状態

この方は、キメは、肌DNAスコアが低い、つまりキメが整いにくい傾向にありますが、現在お手入れなどによって、よい状態が維持されています。一方、本来はシミ・くすみに関するトラブルが出にくい肌傾向にも関わらず、現在の肌スコアが低いことから、シミやくすみのケアをより集中的にお手入れすることで今以上の美肌を目指すことができます。

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