1. P&Gグローバル175周年
  2. Birth of an Icon

ロングセラー誕生物語

ジレットGillette
1世紀以上にわたって、多くの男性にとって、毎朝の大切な習慣となってきたシェービング。1901年以前、単にヒゲを剃りあげるだけでも、傷だらけになる覚悟が必要でした。その頃は、一般家庭でも直刃のI字型カミソリを使っており、剃り味が悪くなったら研いで使っていました。顔や首にかみそりの刃をあてるなんて危険だ、と考える人もいました。

セールスマンであり発明家のキング・C・ジレットは、ある朝、ヒゲを剃りながら、一つのアイデアを思いつきました。“刃を薄くして、とり換えられるようにしたらどうだろう。ハンドル部分と刃を別々にして、研ぐ必要をなくせば便利にちがいない。”このアイデアは、その後のシェービングを大きく変えることになります。

1901年、ジレットは友人と会社を設立。翌年、社名をジレット・セーフティー・レザー・カンパニーとし(safety razor=安全かみそり)、1903年には今ではおなじみのT字型カミソリの製造をはじめました。初年度の売上は、本体のハンドル部分はたったの51本、替刃は168枚だけ。しかし1年後には、本体9万884本、替刃12万3,648枚へと急成長。ジレットは、ビッグブランドへの一歩を踏み出しました。


第一次世界大戦で、ジレット社にビジネス飛躍へのチャンスが舞い込みます。1917年、米国の参戦が決まり、戦地での不衛生な環境が危惧されていました。すでに戦闘に参加してきたフランス軍の兵士たちの間で、ジレットかみそりが愛用されていると知り、米政府は本体350万本と、替刃3千600万枚を購入して兵士たちに配ったのです。ジレット社に大きな利益をもたらしただけではなく、米国男性のシェービング習慣を大きく変えることになりました。

100年以上にわたって、ジレットは他にも数々のイノベーションを起こしてきました。女性用シェーバー、ブラシ不要のシェービングクリーム、2枚・3枚・5枚刃かみそり、そして“ジレット フュージョン”シリーズ。2005年にはP&Gグループに加わり、現在はシェービング用品に加えて、スキンケアやグルーミング製品など幅広い製品展開をしています。
ジレットはビジネス戦略においても、パイオニアでした。スポーツ選手を起用したプロモーション、多くの人たちに試していただけるサンプル戦略など、業界に新たな手法を持ち込みました。
1901年から大きく変わった男性のグルーミング。でも一つだけ変わらない事実があります。それは、格好よくきめれば、気分も上々ということ。ジレットはシェービングを通じて、よりよい暮らしを応援し続けています。