1. シチズンシップ・リポート 2017
  2. 社会貢献
  3. 国内での取り組み

社会貢献国内での取り組み

P&Gでは、製品・サービスや、事業の中で培ってきた知識、社員が持つスキルを生かして、「災害支援」「子ども・女性支援」「地域貢献」を中心に社会貢献活動を続けています。

災害支援

毎日の暮らしをサポートする日用消費財を提供している企業として、P&Gでは大きな災害が起きた際には、被害にあわれた方々が少しでも早く日常を取り戻せるよう、迅速かつニーズに合った支援を行っています。災害が起きる前の備えや防災に関しても、P&Gならではの活動を行っています。

自治体の備蓄用に製品を提供
関西広域連合と神戸市

大災害の後は交通が制限され、企業だけの力では、緊急物資を被災者の方々へ届けることが困難です。また自治体側も様々な対応に追われ、受け入れに時間がかかることもあります。そこでP&Gでは、地方自治体の災害用備蓄として、あらかじめ製品を提供しておくことで、いざという時に必要な物資をタイムリーに配布いただけるよう協力しています。

2013年から、関西広域連合と災害用備蓄に関する協定を結んでいます。これまで救援物資の受け入れ拠点27か所に、累計で紙おむつ「パンパース」約39万5千枚、生理用ナプキン「ウィスパー」約5万5千枚、パンティライナー約22万枚を寄贈しています。これらは必需品であるとともに、お風呂や洗濯に水が使えないときに便利な製品です。災害時に弱い立場となりがちな女性やお子さんを、製品提供を通じて支援しています。

2017年11月には神戸市の災害備蓄として、紙おむつ「パンパース」約1万5千枚、生理用ナプキン「ウィスパー」約3万枚を寄贈しました。

小さなお子さんのいるご家庭へ
神戸市の協力で防災マニュアルを5万部提供

ウェブサイトにPDFを掲載しています。 小さなお子さんのいるご家庭むけ防災マニュアル「もしもの時も暮らしはつづく」手帳 ダウンロード

防災教育のエキスパートであるNPO法人プラス・アーツ監修のもと、小さなお子さんのいるご家庭に向けた防災マニュアル「もしもの時も暮らしはつづく」手帳を、2016年に発行しました。当社が阪神・淡路大震災で被災したときの経験や、東北などの災害支援を通じて得た学びを生かしつつ、災害をご経験された、小さなお子さんの保護者の方々にもお話をうかがい、具体的なアドバイスをまとめました。防災グッズや備蓄から、家族との連絡方法や心のケアといったソフト面での備えまで、イラストを用いてわかりやすく紹介しています。

2017年は神戸市に編集協力をいただき、市の防災ポータルサイト、防災ネットやハザードマップなど、市民の皆さまに便利な情報を加えてバージョンアップして発行しました。このほか「地震が起こったら―イザというときに備えて、ふだんから安全行動を親子で確認しよう」のページも追加。市内の保育園・幼稚園など約400施設に、5万部を配布しました。

子ども・女性支援

小さく生まれてきた赤ちゃんにも「パンパース」を。
世界初*1 出生体重が800g未満の赤ちゃんサイズの製品発売

赤ちゃんの健やかな成長を応援する乳幼児用紙おむつブランド「パンパース」は、小さく生まれてきた赤ちゃんのために、病産院向け製品を発売してきました。国内外のNICU(新生児集中治療室)の看護師150人の皆さまからご意見をお聞きし*2、2017年春、「パンパースのはじめての肌へのいちばん*3」の病産院向けシリーズを改良。全ての赤ちゃんの成長をサポートするため、サイズ展開を細かく設定し、また世界初となる800g未満で生まれてきた赤ちゃん用のための紙おむつ「P-3」を発売しました。

小さく生まれてきた赤ちゃんは、器官が未発達で皮膚も繊細なので、睡眠、適切な発育ポジショニングと発育環境が大切です。病産院の先生や看護師さんによると、NICUでは、おむつ替えが赤ちゃんの負担になったり、やむを得ずサイズのあわないおむつを使用しているという現状がありました。そこで「パンパース」は、おむつ替えの際の安全性、心地よさ、やさしいケアを届けられる製品を目指して既存製品を大幅改良しました。新たに発売した「P-3」と、1,500gまでの「P-2」は前後どちら向きでも使うことができ、うつ伏せで寝ている赤ちゃんを仰向けにしなくても、おむつ替えができます。

  • *1 P&G調べ(世界のリーディングブランドとの比較 2016年11月)
  • *2 当社製品内比較
  • *3 P&G調べ(2016年8月 US COINN(国際新生児看護協会・カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー会議)に来場した日本人看護師に対するインタビュー)

がん治療中の女性にウィッグを提供
パンテーン「キレイの力」プロジェクト

抗がん剤治療による脱毛は、特に女性の患者さんにとって深刻な悩みのひとつです。"美しい髪を通じて、すべての女性がもっと輝く手助けをすること"を目指すP&Gのヘアケアブランド「パンテーン」は、2008年からNPO法人キャンサーリボンズと協働し、がん治療中の女性に医療向けウィッグをお贈りする活動を続けています。

看護学生さんに協力を呼び掛け、パンテーンで手入れしながら約半年間かけて伸ばした髪をこれまで685名から提供いただき、ウィッグの一部に使っています。これまでにウィッグをお贈りすることができた患者さんは377名(2017年12月末時点)。患者さんからは"前向きな気持ちになれた"、"元気になったらおしゃれを楽しみたい"など喜びの声をいただいています。看護学生さんからも"ヘアケアする時間が患者さんのことを考える時間になりました"、"自分の髪が患者さんの笑顔のきっかけになると思うととても嬉しい"などの声をいただいています。

「パンテーン キレイの力」について
詳しくはこちら(外部のサイトにとびます)

地域支援

神戸まちづくり六甲アイランド基金

P&Gは積水ハウスと共同出資し、復興と未来への街づくりを目的とした非営利活動を支援する「公益信託神戸まちづくり六甲アイランド基金」を設立しました。設立から20年以上が経つ現在も、この基金を利用して、地域交流や街づくりに関する様々な活動が行われています。

児童養護施設に製品を提供

神戸市内にあるすべての児童養護施設に、2006年から、紙おむつ、洗剤、シャンプーなどの生活必需品を定期的に、かつ継続的にお贈りしています。これまでに1400人のお子さんにお贈りすることができました。子どもたちの健やかな成長を願い、製品提供を通じて、気持ちよく安心して暮らせる環境づくりをお手伝いしています。

高崎工場:「環境フェア2017」で、
水の大切さを学ぶクイズや環境教室を実施

P&G高崎工場(群馬県高崎市)は2017年6月、「環境フェア2017」(主催:高崎市)に参加しました。洗剤や柔軟剤など水に関連した製品を製造しており、水や化学に関する知識が深いことを活かして、小学生の皆さんに水の大切さを学んでもらうクイズや環境教室を開きました。

工場からは社員ボランティア17名が参加。クイズ大会は、お家でできる節水方法や、P&Gにおける環境保全の取り組みを展示したパネルの中から出題。子どもたちは「一日に平均どのくらいの水を使っているの?」「効果的な節水の方法は?」といった問題用紙を手に、パネルを読んだり、社員ボランティアに質問しながら、熱心に取り組んでいました。

環境教室では、アフリカなどで安全な飲み水が手に入らず深刻な病気に苦しむ人々の現状を伝え、開発途上国や災害被災地で提供している"P&G簡易浄水剤"を使って、泥水を安全な飲み水にする実験を行いました。イベントに参加した子どもたちやご家族からは、「クイズが面白かった」、「楽しく環境を学ぶことができ有意義だった」と大好評。参加した社員ボランティアは、「高崎市にP&Gの工場があるとはじめて知った方もおられ、地元の皆さまと交流を深めることができ、とても嬉しい」と話しています。

明石工場:設立35周年イベントで復興支援ご当地グルメ展を開催

「パンパース」を生産している明石工場(兵庫県明石市)は2017年6月、設立35周年を祝って、社員とその家族など約400人を招いて「ファミリーデー」を開催しました。家族の皆さんには、普段働いている工場の見学や、記念植樹、ゲームなどを楽しんでもらったほか、東北・熊本から取り寄せたご当地グルメ展も開催。楽しい雰囲気の中で、震災からの復興に今もとりくんでおられる両地域の特産品を紹介・販売しました。ご当地グルメの売上金は、別途、国内各地の社員から集めた募金に合わせ入れ、会社から同じ額をマッチングして、2017年夏に九州で豪雨被害にあわれた地域へ、日本赤十字を通じてお贈りする予定です。