1. コーポレート・シチズンシップ
  2. 環境サステナビリティ
  3. 国内での取り組み

環境サステナビリティ国内での取り組み

環境負荷の低減に向けて、国内に3拠点ある生産現場を筆頭に、原材料調達、輸送、間接業務などすべての事業活動において、全ての社員が取り組んでいます。また取引先やサプライヤーとも協力体制を強め、サプライチェーン全体での環境保全を推進しています。

生産

気候省エネルギー、CO排出量削減に継続的に努力

紙おむつを生産している明石工場(兵庫県明石市)では、生産に使用するエネルギーは全て電力です。2020年にグリーンファクトリーになることを目指して、近年は環境保全活動の中でも、節電に重点的に取り組んでおり、2015/2016年度は、工場全体で前年比約30%削減(生産量当たり)を達成することができました。

特に効果をあげた施策は、2015年6月に行った、製造棟の屋根の遮熱塗装です。真夏でも24度以下に保たなければならない施設があるなど、空調に使用する電力は大きく、また、空調設備の多くは屋根裏部分に設置されているため、屋根からの熱の影響を大きく受けていました。遮熱塗装によって、当該施設の2015/16年度の電力消費量を、前年比で約20%削減できました。

また同工場の設立当初(1982年)から使用してきた建屋や付帯設備を中心に、2014/15年度から4カ年計画で、エネルギー効率の高いものに順次置き換えています。2015/2016年度は、バキューム、ファン、空調などを刷新し、同設備の電力消費量を生産量当たり約10%削減できる見込みです。

高崎工場では、ジェルボール型洗剤の生産工程において、温度・湿度、作業者の衛生について厳しく管理しており、製造室には空調システムを、生産設備には集塵設備を導入しています。2015年4月から2016年9月にかけて、これらの運転の最適化を行い、風量を約10%削減することができました。2016年7-12月期を前年同期と比較すると、ジェルボール型洗剤の生産設備全体の使用電力を約2%削減できました。

滋賀工場(滋賀県野洲市)は、SK‐IIなどの化粧品・スキンケア製品を製造しているため、製造用タンクや配管を高温の蒸気や純水で定期的に洗浄・滅菌しています。数年前から同工程で使用するガス・水の効率利用に取り組んでおり、2015/2016年度は、蒸気を生成する設備について、ボイラーの配管を保温材でカバーして放熱を防ぐ改良を行いました。その結果、エネルギー効率が向上し、年間約500トンのCO排出量の削減に貢献する見込みです。

廃棄物廃棄物削減と有効活用をさらに進める取り組み

P&Gグループでは、生産拠点から出る固形廃棄物の単純埋め立てをゼロにすることを目指し、世界中の生産拠点で活動しています。日本国内にある3つの工場では、すでに2014年に廃棄物の埋め立て処理ゼロ化を完了していますが、廃棄物を有効活用するべく、さらに継続して取り組みをすすめています。

高崎工場では、部署横断的なメンバーからなる「ウェイスト バスター チーム(waste=廃棄物)」を発足。廃棄物の排出量の削減や、さらに積極的にリサイクル・リユースできる機会はないか、工場内の個々のフローを見直しました。たとえば、製造タンクの運用効率の見直しによる廃棄物・廃水の削減、設備改良により生産工程での品質管理をさらに厳格化することで最終製品の検査数量を最適化、ジェルボール型洗剤のフィルムの端材や紙管を分別する装置を社員が考案、前年に続きファブリーズの廃液を粉塵・臭気除去剤の原料として売却しリサイクルするなど、創意工夫を積み重ねることで、同工場の製造工程から出る廃棄物を重量ベースで12%削減することができました。

品質を保ちながら使用量を削減

化粧品を生産している滋賀工場では、生産品質を厳格に管理するために、製品や、製造装置の洗浄に大量の純水を使用しています。純水を生成する装置は、生成した純水と、その残りの濃縮水のタンクを定期的にすべて排水することで、生成水と装置の清浄度を保っていますが、品質が十分に保たれていることを確認しつつ、排水頻度を見直しました。洗浄のインターバルを1時間から4時間に変更し、同工程の水使用量を年間7500トン削減できる見込みです。

輸送

トラックの積載効率向上、鉄道輸送などCO排出量削減に努力

P&Gでは輸送から出るCOの削減に、継続的に取り組んできました。例えば、トラックの積載率を向上するために、製品輸送用のダンボール箱の形状を、輸送パレット上に効率よく積み上げられるよう改良するなどの取り組みを続けています。2015/16年度は特に紙おむつや洗剤カテゴリーで活動しました。また、製品そのものの容器についても、容器の設計を見直す際は、輸送効率にも配慮しています。倉庫を経由しない取引先への直接配送も引き続き推進し、タイムリーかつ経済面でのメリットに加えて、輸送距離を短縮し環境保全にも貢献しています。

輸送から出るCO2排出量の推移グラフ(単位輸送量あたり)

洗剤などを生産する高崎工場(群馬県高崎市)、紙おむつを生産する明石工場(兵庫県明石市)で生産した最終製品の一部について、2015年春から試験的に、2015年秋から定期便として鉄道輸送に振り替えています。高崎工場からの西日本向けの輸送と、明石工場から東日本向けの輸送に鉄道を利用。トラックの手配が困難な輸送繁忙期でも安定した物流が確保できるとともに、輸送エネルギーとCO排出削減に貢献しています。現在、P&Gが持つ国内工場と倉庫間の輸送量全体の約2%(重量ベース)に、鉄道輸送を利用しています。

オフィス

ペーパーレス化をさらに推進環境に配慮したCASBEE神戸Sランクのビルに移転

P&G日本本社(兵庫県神戸市)は、2016年夏に神戸市三宮地区にオフィスを移転しました。2015/16年度はその準備の一環として、神戸本社を中心に、紙で保存していた資料のデジタル化、業務プロセスのペーパーレス化を進めました。そのため一時的に多くの廃棄物が出ましたが、長期的な省資源、廃棄物削減に大きく貢献すると期待しています。このほか、2015/16年度は、組織や人員変更に柔軟に対応したオフィスの効率的利用や、夜間の自動消灯など、省電力への取り組みも継続して行いました。

新たにオフィスを移転した建物は、神戸市建築物総合環境評価制度(CASBEE神戸)で最高のSランクを取得しており、2016/17年度には更なる省エネルギー効果が見込まれます。また、社員が固定のデスクを持たないフリーアドレス制を採用するなど、オフィスの利用効率をさらに向上することで、社員一人あたりのエネルギー消費量の削減を図っています。環境側面だけではなく、充実したITインフラや、社員間の交流を促進するオープンなオフィス設計など、社員の生産性を向上し、快適に働ける環境を整備しました。P&G神戸本社オフィス(2015、16年度環境実績)

製品・容器

国内製品の容器に使用したプラスチック量グラフ

容器・包装プラスチック削減で長期的な取り組み

容器や包装の省資源化は、資源の保全に貢献するだけでなく、お客様が製品をご使用になった後の廃棄物削減にもつながる重要な活動です。P&Gは1989年、国内初の洗濯用洗剤の詰め替えパウチを発売し、その後も詰め替え容器の利用拡大をすすめてまいりました。その他、容器の薄肉化に取り組みプラスチック量の削減、リサイクル原料や再生可能原料の採用など、容器による環境負荷の低減へ多角的に取り組んでいます。