2024/4/16

障害のある社員が自分らしさを活かして能力を発揮するために

<多様な社員を活かすためのP&Gの組織作り>

人材はP&Gにとって最も重要な経営資源です。そのため、P&Gは経営戦略の一環として「イクオリティ&インクルージョン(平等な機会とインクルーシブな世界の実現)」を掲げ、「文化」「制度」「スキル」を3本柱に、1992年から30年以上にわたって、社員一人ひとりを「個人」として尊重し、多様な社員が能力を最大限に発揮できる組織づくりに取り組んでいます。

P&Gジャパンでは、障害者を指すPwD(People with Disabilities)を「PwD=People Who are Differently-abled」と考えています。また、障害は個人にあるのではなく、社会側にあると考えています。私たちは障害のある人を含めた多様なすべての社員が「最高の自分」でいられる魅力的でインクルーシブな職場環境と文化の醸成を目指し、様々な活動に取り組んでいます。今後もさらに、職場における障害の多様性を促進し、それぞれに異なる多様な社員が、障害の有無を含めたあらゆる差異を元に、自分らしさを大切にしながら活躍できる組織・職場作りを進めてまいります。

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<障害のある社員が自分らしさを活かして
能力を発揮できる組織を目指す>

1.多様なキャリアの選択肢

P&Gジャパンには、障害の有無に関わらず、自分らしく成長するためのキャリアパスがあります。https://www.pgcareers.com/jp/ja/home

●人事部 シェアード・サービス・センター(SSC)採用:ビジネス支援業務を集約して専任化したSSC部門で、業務の効率化・標準化を図るために、一般事務サポートを行います。「イクオリティ&インクルージョン(平等な機会とインクルーシブな世界の実現)」の理念のもと、部門内では「配慮はする、ただし遠慮はしない」という言葉が大切にされています。誰もが平等に力を発揮できるような「配慮」はありますが、割り当てられる仕事や、その仕事のクオリティに対する「遠慮」はありません。障害の有無に関係なく、誰もが1人のプロフェッショナルとして最高の成果を出すことが期待されます。

●総合職採用:会社の将来を担う人材を育てるという考えのもと、各部門別に採用を行い、自分の能力を最大限に発揮してビジネスや組織を構築できる人材を育成していきます。

2.自分らしく成長し続ける職場環境づくり

ひとりひとりが強みや個性を活かしながら成長していけるよう、様々な仕組み・制度の整備を進めています。

「上司によるコーチング」 定期的な1対1のミーティングを通じて、成果や改善点を上司と振り返る

「多種多様な研修」 先輩社員が1対1で行う丁寧なOJT(On the Job Training)やマニュアル資料を基に業務習得をサポートする業務研修や、効果的なコミュニケーションなどのビジネススキルの習得をサポートするスキルアップ研修を実施。また、メンバー自ら企画し学ぶトレーニングがあり、プレゼンテーションやディスカッションスキルを身につける。

「各種プロジェクト」 所属組織に関するプロジェクトを通じて、他者との相互理解や会議での発言、意思決定のプロセスの習得

「メンター制度(注1)」 業務内外問わず、相談できる先輩による助言制度

(注1)SSCでは実施しておりません。

3.柔軟な勤務制度(Flex@Work)

「ワークフロムホーム」 在宅勤務を含め就業場所に幅広い柔軟性をもたせることで 最大限の実力を発揮できる環境を整備

「短時間勤務」 短時間で就業可能な業務を設定し、異なる勤務ニーズに合わせた活躍の場を整備予定

「健康管理室によるサポート」 体調に合わせて、常駐の産業保健師との面談を設定

「療養附加金制度」 福利厚生制度の一環として、保険診療で支払った医療費の一部を社員会が負担

<最近の取り組み>

職場における障害の多様性を促進するために、新たに下記の取り組みを始めています。

社内研修:社内外の当事者や専門家によるトレーニングや、今までの経験を聞く「ヒューマン・ライブラリー」をまず管理職社員に向けて実施。

研究開発本部におけるPwD消費者パネル:P&G研究開発本部では、障害がある方の意見を取り入れた製品開発を進めています。製品はP&Gと消費者の大きな接点であり、障害がある方にとって使いやすい製品は、誰にとっても使いやすい製品であると考えているからです。定期的に障害のある方を招いて「お茶会」を開催し、P&G製品を使用される様子を観察したり感想を伺っています。参加者の皆さんは、「もっとこうすれば便利」「この設計の方が使いやすい」といった視点にいち早く気付かれることが多く、PwD消費者パネルを通して、いままで得られなかった新たな消費者視点の発見につながっています。

ジョブシャドウの実施:障害のある学生の職場見学を実施

障害学生対象のインターンシップの実施:戦略的かつ長期的な業務に従事する総合職・専門職ポジションについて、障害特性に対する配慮提供を前提とした中長期インターンシップを実施。

社内ニュースレターの配信:各種障害に関する知識や一般的に必要な配慮の他、実際にインターンシップを受け入れた組織に対するインタビューやインターンシップを経験した学生からの会社に対するフィードバックを掲載した社内ニュースレターを配信。

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