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環境保全

資源の保全 ―省資源・省エネルギー―

P&Gの資源保全への取り組みは、「もっと少ない資源で、もっと大きな成果を」という、シンプルなものです。私たちが製品を作るとき、またお客様が製品をお使いになるときに消費するエネルギー、水、原料を削減しつつ、高い品質と性能の製品をご提供できるよう努めています。

すべての事業活動で環境保全

生産

省エネとともに、CO2排出量削減に努力

P&Gの生産施設では、原材料や生産に使用する資源・エネルギーの効率的な利用を進める一方、工場から排出するCO2や廃棄物の削減にも取り組み、環境負荷の低減に努めています。世界各地に広がるすべての生産拠点における進捗状況を一元的に把握し、グローバルな管理・推進体制を敷いています。

エネルギー使用量(グローバル) 水使用量(グローバル)
国内工場での取り組み

化粧品を生産する滋賀工場(滋賀県野洲市)では、製造に使うタンクや配管を、90度の温純水で定期的に洗浄・滅菌していますが、この工程で使用するガスと水を、2020年までに25%削減(対2010年比)することを目標に、数年前から取り組んでいます。全部で30ある工程ごとに異なる条件の下、洗浄効果を十分に満たしていることを確認しつつ、順次効率化をすすめています。2015年度は、2工程の清掃時間を30分から20分に短縮し、洗浄・滅菌工程全体での生産量あたりのガス使用量/CO2排出量を約10%、水使用量を約16%削減することができました。

電力消費量に関しては、エアコンプレッサーの設定圧を下げて、同工程で10%節電しました。製造工程によって必要な空気圧が異なるため、これまで一律に最大値に合わせていましたが、全体設定値を下げ、必要な箇所だけブースターで圧力を上げるフローに変更し、節電と間接的なCO2排出量削減に貢献しました。

紙おむつを生産している明石工場(兵庫県明石市)では、工場全体での生産量あたり電力使用量を、前年比で30%削減することができました。冷却装置、バキューム、ファンなど設備全般を、環境効率の高いものに順次置き換えており、2015年度は、複数の装置を一律運転していた工程を個別稼働に変更し、多様化する生産スケジュールに柔軟に対応しつつ、省エネを図ったことなどが成果につながりました。2015年夏には、施設の約3分の2にあたる屋根を遮熱塗装に変更。生産施設の中には真夏でも24度以下に保たなければならない箇所があり、遮熱塗装により夏場の消費電力を約15%削減できると見込んでいます。

国内の全工場で、従業員が日々の仕事の中で環境保全にどう貢献するか“5つのアクション”を宣言する「パワー・オブ・ファイブ」活動を行っています。明石工場では個々人が自分にできること5つを宣言、滋賀工場では社員アンケートを元に5つの工場共通の目標を掲げました。社員の環境保全に対する参加意識の向上につながりました。

製品/容器

包装・容器プラスチック削減に長期的な取り組み

国内製品の容器に使用したプラスチック量

包装や容器の省資源化は、資源の保全に貢献するだけでなく、お客様が製品をご使用になった後の廃棄物削減にもつながる重要な活動です。P&Gは1989年、国内初の洗濯用洗剤の詰め替えパウチを発売し、その後も詰め替え容器の利用拡大をすすめてまいりました。その他、容器の薄肉化に取り組みプラスチック量の削減、リサイクル原料や再生可能原料の採用など、容器による環境負荷の低減へ多角的に取り組んでいます。

輸送

トラック積載効率の向上、モーダルシフトなどCO2排出量削減に効果

P&Gでは輸送から出るCO2削減に継続的に取り組んでおり、2015年度は、トラックの積載効率向上を重点項目として推進しました。輸送用パレットに、製品の入った段ボール箱を積む際、すき間を最小限にして、トラックの荷台に効率よく積みこめるように、箱そのもののサイズや形状の最適化をすすめています。2015年度は洗剤カテゴリーに着手し、大きな成果を上げました。またコンピューターで、トラックへの効率的な積載方法をシミュレーションできるトラックマネジメントシステムも、引き続きバージョンアップを続けています。※荷物を上に載せて運ぶ台。パレットごと持ち上げてトラックや倉庫など積み込みを行う

輸送から出るCO2排出量の推移(単位輸送量あたり)

新たな取り組みとして、トラック輸送から、環境効率のよい鉄道や船舶に変える「モーダルシフト」も、ビジネスパートナーとの協働のもと開始しました。滋賀工場では、2014年11月から、化粧水のガラス容器を調達に際して、東京―京都間の輸送の一部を貨物列車に変更。この区間のCO2排出量を20%削減しました。

オフィス

ビルの利用効率の最適化、ペーパーレス化に重点

P&Gの国内オフィスでは、環境保全と同時に、コスト削減によりビジネスにも寄与する様々な施策に取り組んでいます。

省エネルギー

オフィスで使用するエネルギーの多くは、空調や照明にかかる電力です。省エネルギーとCO2の間接排出量削減を目指し、2015年度は下記の施策を重点的にすすめました。

組織や人員変更に柔軟に対応してオフィスの利用効率を最適化し、省電力に成果をあげました。2016年夏以降、社員が固定のデスクを持たないフリーアドレス制を導入する計画で、2014年5月に試験的に一部フロアに導入しました。社員の作業効率や快適さを考慮しつつ、オフィスの利用効率をさらに改善し、環境負荷の低減を図ります。継続的な取り組みとして、ノー残業デーの実施や夜間・昼休憩時の自動消灯、照明の間引き、電気温水器の停止などによる節電対策も続けています。

デジタル化による紙削減

事業系廃棄物の多くは、紙ゴミが占めています。2015年度、神戸本社を中心にペーパーレス化を推進。紙で保存していた資料のデジタル化、業務プロセスのペーパーレス化を進め、一時的に紙廃棄は増えましたが、長期的な省資源、廃棄物削減に効果が出始めています。社員の積極的な取り組みを促す施策として、部署間コンペティションや目標値の段階的な引き上げを行いました。 2016年度以降も継続して取り組みを続けます。

P&G神戸本社ビル、東京オフィス:2014/15年度 環境実績
対前年比 エネルギー 廃棄物(リサイクル除く) 紙使用量(A4)
77.7% 48.4% 79.9%