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環境保全

廃棄物を資源に ―リサイクル・他の用途への利用―

廃棄物量(グローバル)

P&Gでは「従来は“ゴミ”として捨てられていた物でも、全てのものには価値がある」と考えています。お客様が製品を使った後の廃棄物や、生産工程から出る廃棄物などについて、単にゴミとして処理するのではなく、リユース、リサイクル、コンポスト化、エネルギー転換など、新たな価値を必ず生み出せると信じて活動しています。

国内全工場で廃棄物埋め立てゼロ

P&Gグループでは、生産拠点から出る固形廃棄物の単純埋め立てをゼロにすることを目標に掲げ、2015年度時点で、世界にある生産拠点のうち半数近くにあたる68拠点で廃棄物埋め立てゼロを達成しました。

日本国内にある3つの工場では、2014年にすでに廃棄物埋め立てゼロ化を完了しています。主に洗剤を生産している高崎工場からは、設備の洗浄廃液や汚泥など、再生利用が難しい廃棄物も出ます。廃棄物処理業者と協働し、廃液を焼却処理する際に出る熱エネルギーを利用するなど、新たな価値を生み出しています。紙おむつなどを生産している明石工場では、製品の端材(例:おむつ等のカバーシートをロールから切り出した残りなど)、資材を調達した際の段ボール箱、検品ではねられた製品などがゴミの大半を占めており、ペット用のトイレ砂、プラスチック容器などにリサイクルされています。古くなった生産ラインの部品、例えば取り換えた後のコンベアベルトやダクトホースなどは、素材や廃棄するタイミングがまちまちで、廃棄量も少ないためリサイクルに苦慮していましたが、分別リサイクルできる処理業者を探し、資源を無駄にすることなく処理できるようになりました。

リサイクル社会の実現にグローバルで貢献

リサイクル可能な材料で製品容器を作っても、その製品を販売している国や地域の廃棄物処理システムに“リサイクルするフロー”がなければ、ただのゴミとして処理されてしまいます。P&Gでは政府、自治体、NGOなど様々なステークホルダーと協力し、リサイクル社会実現へ協力をしています。

主なプロジェクトの一つが、フィリピンでの「Waste to Worth(廃棄物を価値あるものに)」です。廃棄物処理を統合的に行い、事業として成り立つように利益が出せるビジネスモデルの確立を目指しています。P&Gとアジア開発銀行がスポンサーとなり、一日当たり1000トン以上の固形廃棄物をリサイクルできるパイロット事業案を作成しました。試験導入に向けて、2016年度末までに施設の着工を予定しています。

もう一つ大きな取り組みとして、米国において包括的なリサイクル計画を支援する投資基金「クローズド ループ ファンド(Closed Loop Fund)」を、他のグローバル企業数社とともに立ち上げました。米国の都市がリサイクル率の向上によって経済的価値を生み出せるようになることを目指し、2020年までに1億ドルの投資を目標にしています。2015年度は最初の投資となる3件について、同ファンドから合計780万ドルを出資し、ファンド以外からも1700万ドルの投資を引き出しました。