2025/7/30
社外向け研修プログラムの
「インクルージョン研修」及び
「アライ育成研修」を通じて
日本社会のインクルージョン推進に貢献
提供開始から延べ1,000社以上の企業・団体に
P&Gのノウハウと知見を共有
「平等な機会とインクルーシブな世界の実現 (イクオリティ&インクルージョン)」は、P&Gの根幹の一部です。
自社内に多様性があるからこそ、世界中の何十億人もの消費者を理解するとともに、より多くの消費者にP&Gの製品とサービスを提供し、日々の暮らしをより良いものにするお手伝いができると考えています。そのためにP&Gでは、多様な社員一人ひとりが、尊重され、受け入れられ、自分に居場所があると感じられるために、社員全員が平等な機会を得て、最大限の力を発揮できる組織作りに取り組んでいます。
P&Gジャパンではこの取り組みのもと、個々の違いを尊重し、受け入れる「インクルージョン」を推進し、またその過程で得た知見やノウハウを日本社会へ広く共有するべく、社外向けの研修プログラム、「インクルージョン研修(2016年~)」と「アライ(注1)育成研修(2021年~)」を実施しています。それぞれの研修ではインクルージョン推進やLGBTQ+を含む多様な違いへの理解を促し、これまでに、延べ1,000社以上(注2)の企業・団体に向けてP&Gの知見やノウハウを共有しました。
(注1) アライ=LGBTQ+への理解者・支援者
(注2) 「インクルージョン研修」と「アライ育成研修」の提供開始からこれまでの延べ提供数
P&Gが得た知見を日本社会にも共有
P&Gが2016年にビジネスパーソン2,000名を対象に実施した「ダイバーシティに関する潜在意識調査」によると、「勤務先には何かしらダイバーシティ制度がある」と回答した人の約半数が、自社のダイバーシティ推進を「遅れている」と認識していることが分かりました。“制度はあるが、風土がない”実態が浮き彫りになるとともに、「推進のために重要なこと」として半数が「管理職の理解・努力」をあげており、ダイバーシティ推進にあたっては、制度の充実よりも管理職にもとめる役割が大きいことが明らかになりました。この調査結果を受け、社内向けに独自開発していた管理職向け研修プログラムを社外向けに改編し、私たちが住み働く社会にも広く共有すべく日本の様々な企業・団体に無償で提供することとなりました。
また2021年に5,000人を対象に実施した「LGBTQ+とアライに関する全国調査」では、半数以上がアライの考え方に共感しつつも、その4割強は『自分に何ができるかわからない』などの理由により、知識不足で行動に至れていないという実態が明らかになりました。そこで、社内向け研修を進めてきた経験をもとに、LGBTQ+へのアライの輪を広げるための「アライ育成研修」を企業や団体など社外への無償提供を開始しました。P&Gのこれまでの知見を社外に提供することで、誰もが自分らしく活躍できるインクルーシブな職場・社会づくりに貢献したいという想いから、プライドハウス東京の協力のもと社外のさまざまな方にも受講いただけるプログラムへと改編しています。
社外向け研修プログラム2024年実績
2024年の実績(注3)としては、オンラインによる合同インクルージョン研修会の実施や、E&IをテーマとしたセッションへのP&G社員の登壇により、合計49社の企業・団体に向けてインクルージョンスキル(=多様性の受容と活用)を共有し、各企業・団体のなかで推進いただくためのノウハウを提供しました。参加者からは「社内の意識を上げてゆくための色々な実施例を聞けたので参考にしたい」「さっそく職場メンバーと話をしてみたいと感じた」「ダイバーシティ推進への多くのヒントをいただいた」などの感想が数多く寄せられました。
またアライ育成研修は、多様な業種11社に向けて実施しました。P&Gのこれまでの知見や失敗も含めた経験の共有を通じて、参加者にLGBTQ+のアライとは何か、アライとして何ができるかについて学んでいただき、今後の行動につなげることができる機会を提供しました。参加者からは、「まずは職場内でアライの学びを共有し、感じたことを対話したい」「社内でのアライ活動の企画、運営の具体化をし、継続的な取り組みができるような体制づくりを進めたい」などの感想が寄せられました。
(注3) 2024年1月~2024年12月の実績
P&Gのイクオリティ&インクルージョンへの取り組み
LGBTQ+アライの取り組み-誰もが自分らしく能力を最大限発揮できる職場環境を
P&G社外向け研修プログラムのご案内